生地が出来るまで(ネクタイ生地ができるまで)

糸からネクタイ生地の完成までには、織りとプリントでは工程が全く違います。
それは、次のとおりです。
織りネクタイの場合マ原則的に先染めされた糸によって、柄や模様を表わす。
プリントタイの場合マ白地か色無地の生地に、後染めされて柄や模様を表わす。
ヌ参照=プリント生地の出来るまで

   織り生地の出来るまで

ネクタイ・メーカー
企画
(デザイン/図案)

色づけされたデザイン画に基づき意匠図が描かれそれにより紋紙が作られる。
その一方で、経糸と緯糸の準備が進められ、製織へと進むことになります。

意匠図は、織物の設計図
紋紙作成に欠かせない工程
デザイン画を投影機あるいは手描きによってグラフ用紙のマス目にに拡大して再現される。この時、織り組織の法則に 従って彩色もされる。
 

意匠図作成

紋紙作成

意匠図に基づき、織機に紋様を認識させる、いわば指示書を作成します。

綜絖の筬など
織機に連動する部分の準備
■綜絖(そうこう)…経糸をコントロールする神経系統と云えるもので、織り組織に従って経糸を上下に開口させる装置
■筬(おさ)……製織の時にたて糸とよこ糸が交錯したものをしっかりと組織させる為に打ちつける装置

たて糸の準備

通常、繰り返しされて整経される。

よこ糸の準備

一般に製職に便利な様に管巻される

製織

製職とは原則として、織機を使って経糸と緯糸を交差させて織物を織り上げることです。

整理・加工

生地の風合い調整等々を施す。
詳細は『プリント生地の出来るまで』を参照して下さい。

検品

生地完成

意匠図作成の解説続きマコンピューターを導入している事業所では、色分解情報を一旦フロッピー・  ディスクに記憶させ、これをモニター画面状で、加工・修正して確認し、意匠図をプリント・アウトしてでき上がる。このF.Dを、パンチングマシンに連動して紋紙を作成する。
 
紋紙作成マ意匠図に基づいてパンチングマシンという専用機で、色・柄・織り組織毎の穴があけられる。この穴こそが、織機への織り上がり生地の指示書の役割を果たします。
紋紙には、次の2種があります。
カット・カード……………横長の長方形のカードが、必要枚数つなぎ合わせたもの。
エンドレス・ペーパー……一枚の紙に情報が記録されている。
吊込みマ織る時の工程マ経糸本数と同数の通糸(つうじいと)、目板、綜絖、加えて経糸が通った時に経糸をおろす重しである矢金(ゴムやスプリングの場合もある)を用意してジャガードにセットする
セットされた綜絖と筬に経糸が通され、ようやく製織の準備が完了します。
 
整経マ一定の長さを持った必要な本数を揃えること。その工程は、ボビンに用意された糸を設計に基づいて、必要な長さ、本数、幅及び順序を決めて均等な張力で整経用ビームに巻取り、その後ヤーンビーム(男巻)に巻き返すのである。
 
製職の仕組みマ経糸を上下に開き《開口運動》、そこへ緯糸を入れ《よこ入れ運動》上下に打ち込まれた緯糸を(おさ)で引き寄せて経糸と緯糸をしっかりと組織させる《筬打運動》。その一方で、製職が進むのに合わせる形で順次経糸を送出し《送出運動》、織り上がった布を送出しのスピードに合わせて巻取っていく《巻取運動》。これらの運動の繰り返しによって織物が出来上がります。
 
開口運動の主な装置タペット織機ドビー織機ジャガード織機があり、一般に、タペットドビージャガードと、順番に複雑な模様を表現出来る。しかし、回転が遅くなり生産性は悪くなる。特にネクタイは、色数が多くなったり複雑な柄が必要とされるため、大抵ジャガード織機で織られる。
通常、織りの設計図である紋紙が連結されるが、最近ではコンピュータ化に伴い紋紙の代りにフロッピー・デスクを直接ジャガード織機に連結した《ダイレクト・ジャガード》で織るようになってきた。
ジャガード織機は、一般的に紋紙を使うので《紋織り機》と呼ばれている。
ドビー織機は、色数が少なく簡単な無地や縞柄の場合に利用することもある。
 
緯糸運動の主な装置シャトル織機グリッパー織機レピア織機ジェット織機です。
 ネクタイ用に使用される織機は、次の二種類です。
シャトル織機…緯糸を内蔵した杼(ひ=シャトル)にて、緯糸を打ち込む。
レピア織機……レピアの先端で緯糸をつかんで杼口を走らせる。
片側レピア→片方からだけ走る装置。
両側レピア→一方から緯糸をもってきて中央で反対方向からきたレピアとが握手の要領で緯糸を引き取る装置。
◇最近では、高速で均一の生地が織り上がるレピア織機が主流になっています。
☆最初に、見本織りで、色や型紙のキズ等を点検して、修正すべき箇所を修正した上で、本格的に織機を稼働させます。

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